豊かな品種をそろえ、美しい大玉が贈答用として人気の鳥越農場。今年も、柿狩のお客様で大いに賑わっています。マンゴーやイチジクの栽培も手がける鳥越農場で最近評判なのが、旬を瓶にとじこめたオリジナルの加工品。人気はマンゴージャム。今年から登場したイチジクのワイン煮も、地元の巨峰ワイン工場のワインをつかった贅沢な味わいです。12月10日ぐらいまでは富有柿、その後も珍しい駿河(発送のみ)と続きます。他にはない逸品との出会い。ぜひ、おでかけください。
ZENZOの木とハチベエ
初代の思いを感じる
ZENZOの木
耳納連山に映える一面の柿畑、そしてログハウス。園には大欅が梢を揺らし、美しい山水が流れています。初代の鳥越善蔵さんは、岩だらけの斜面地を手で開墾し、田主丸に富有柿の苗を最初に植えた一人。園に足を踏み入れると、ゆったりと枝をのばす樹齢80年の「ZENZOの木」が出迎えてくれます。
その驚きのサイズは
「特特級」
今は富有柿の最盛期ですが、その富有柿も3Lサイズを超える「特特級」なる大きさの玉もあり、贈答用として人気を集めています。摘蕾(てきらい・つぼみの間引き)、摘果(てっか・若い実の間引き)を大胆に行うことで、大玉につくりあげますが、その分リスクも大きいとか。それでも挑戦し続け、毎年、鳥越農場でなければ出会えないとびきりの柿が並びます。
これが超特級です
ここから数々ドラマが
品種の陰にはドラマあり
鳥越農場の入り口には、今販売中の品種の看板があります。伊豆、じょうもん、こうふく(太秋)、上西、富有、駿河、早秋、新秋、小春と全体のシーズンで9種類あまり。試験場であきらめられた品種ともよくよくつきあい、収穫や食すタイミングを絶妙に図って人気の品にする園主の鳥越さん。富有柿終了後も販売する「するが」もそのひとつで、追熟(3~4日おいて食べること)するとまるでマンゴーのような味わいになります。そのひとつひとつの品種にドラマがあるのが、鳥越農場ブランドです。
完成度の高い
フルーツジャムは
果肉そのもの
鳥越農場のさらなる楽しみは、農場の完熟フルーツを使ったジャム。マンゴージャムはまるで果肉のような濃い味わい。オリジナルのハーブとスパイスの組み合わせが隠し味となって、一流ブランドにも負けないインパクトのある美味しさです。今年、大評判だったマンゴー、珍しい8品種あまりあるイチジクも待ち遠しい、田主丸の名園です。
マンゴージャムとイチジクジャム